FAA米国連邦航空局公認のフライトシミュレーターでBATD(Basic Aviation Training Device)と法的に呼ばれる模擬飛行装置です。
パソコンゲーム機とは違い、飛行時間を公式にログブックに記入できます。
自家用操縦士の実技試験の受験に必要な40時間以上の飛行時間の内の2時間30分まで、このフライトシミュレータでの操縦訓練が認められています。勿論、2時間30分以上飛行してログブックに記入することもできますが、2時間30分以上の飛行時間を40時間の内に参入することはできません。
たとえばこのフライトシミュレーターだけで40時間以上飛行時間をログブックに記録しても、実技試験は受験できません。
実機(本物の飛行機)で37時間30分以上飛行して合計で40時間以上の飛行時間となれば受験可能です。
と言っても、40時間の飛行時間で実技試験に合格できる技量や知識を習得することはまず不可能です。
大抵の人は、アメリカで60時間、日本では100時間程度の飛行時間が必要になります。
FAA公認フライトシミュレーターのシステム
以上の4つのFAA公認システムが全部揃って、FAA公認のフライトシミュレーターと認められます。
FAA公認コンソール(操縦桿)
操縦桿とエンジンのスロットルレバー、フラップレバー、引込脚レバーなどからなります。
写真は、双発機用のスロットルレバーが付いていますが、単発機用のレバーにも交換できます。
左側のディスプレイ
操縦室の計器と外の景色が映ります。
ぱっと見は、パソコンゲーム機と同じです。
右側のディスプレイ
教官用のディスプレイで、実際に飛行した経路がプロットされます。
FAA公認アビオニクスタワー
コミュニケーション、ナビゲーション、トランスポンダーなどの無線装置がタワーとなって組み込まれています。
ラダーペダルは、足のかかとを床に付けて全体を動かせば方向舵が動き、かかとを上げてつま先で先端を踏めば車輪のブレーキがかかります。勿論、ブレーキは左右独立して作動します。
ソフトウェアーは、本機のメーカーであるアメリカのElite社製で、勿論、FAA公認のものです。